vsエリス
試合前
デューク
 なんと?きみのような少女までが、
 この闘神大武会に?信じられん。

エリス
 今、子どもだからって、
 バカにしませんでしたか?

デューク
 女性を相手にするのは、騎士道に反する。
 と、いっても、そのようすでは
 ひいてくれそうもないな。
 しかたない、
 きみが ケガをせぬよう戦おう。


勝利
デューク
 だいじょうぶか?
 ケガをさせてしまったか?

エリス
 いいえ、だいじょうぶです。
 このくらい、なんともありません。

デューク
 きじょうな少女だ。
 男ならば、いい騎士になれる。

エリス
 うふっ。おもしろい人ですね。
 あなたみたいな いい人が
 相手で よかったです。
 もっと こわい人だったら
 どうしよう、とか 思ってましたから。

デューク
 な、なにをいうか、おかしな少女だ。
 わ、私だって、
 いつもそうだとはかぎらん。
 もし、あの男に会ったなら、
 私は かならずや鬼になるだろう。


敗北
エリス
 ごめんなさい。
 わたし、どうしても負けられないの。

デューク
 このような少女に、私が負けるだと?


vsホー
試合前
ホー
 ほほぉ、おつぎは騎士どのがお相手か。
 この闘神大武会は
 たのしませてくれるわい。
 仮装パーティーまでやってくれるとはのぉ。

デューク
 ご老体よ、騎士をぐろうする
 おつもりか?

ホー
 ホッホッホ。そうではござらん。
 これから死に行く者を 気持ちよく冥府に
 おくるための ざれごとじゃ。

デューク
 なにっ!

ホー
 それでは、ぼちぼちはじめるぞ。
 そのぴかぴかなよろい、
 冥府でさぞ、光りかがやくじゃろうて。


勝利
デューク
 たとえ、じょうだんであっても騎士の
 ほこりを けがされることは ゆるされない。
 気をつけられよ。

ホー
 せっかく 騎士どのの血を
 すえると思ったのじゃが。
 ザンネンじゃわい。

デューク
 私はほこりにかけて、剣を手にしている。
 この剣にかけて、
 騎士のほこりが二度も けがされることは
 ゆるされないのだ。


敗北
ホー
 よろいを刻む かぎづめの、
 このキイキイという音、カイカンじゃあ!

デューク
 ちょこまかとした動きに
 ほんろうされるとは。不覚・・・。


vsソフィア
試合前
デューク
 なんと?またも女性か。
 しかも、そんな はしたないカッコウで!

ソフィア
 あら、この方が動きやすいのよ。
 まあ、よろいをつけなければ戦えない
 あなたには わからないでしょうけど。

デューク
 よろいは騎士の正装だ。
 騎士が よろいに身を通すとき、すなわち
 生命をかけた戦いの決意をあらわすのだ!


勝利
ソフィア
 わたしのムチを かいくぐってくるなんて
 負けを みとめるしかないわね。

デューク
 なんの、あなたこそ なかなかの腕前だ。
 男まさりの女性とは、まさに
 あなたのことをいうのだな。

ソフィア
 フフッ。いちおう、ほめことばとして
 受けとっておくわ。
 でも、男まさりはヒドイんじゃないの?

デューク
 えっ?あ、すまん。
 女性のあつかいには ふなれなもので。
 いや、その、
 なにか失礼なことを いったのだろうか?

ソフィア
 フフッ、まぁいいわ。ゆるしてあげる。
 でも、こんど会う時は、
 勝たせてもらうわ。
 その時まで、だれにも負けちゃダメよ。

デューク
 やくそくしよう。


敗北
ソフィア
 わたしのムチは かぜをもきりさくのよ。
 おわかりかしら、騎・士・さ・ま。

デューク
 くっ、色香に まよったか?


vsエイジ
試合前
デューク
 待ちわびたぞ、この時を。

エイジ
 あんたは、たしか。

デューク
 あの時以来、私は今日の、
 この戦いのために生きてきた。
 うしなわれ騎士のほこりと
 ランバート家のめいよを
 とりもどすために!

エイジ
 その 気迫と 決意、いたいほど
 つたわってくるぜ。
 そこまで本気なら、
 オレも全力で相手するぜ!
 それが、れいぎってヤツだろうからな。

デューク
 いかにも。では、行くぞ!
 見ていてくれ、ヴァンクール!


勝利
デューク
 私は、勝ったのか?

エイジ
 あんた、強くなったよ。
 完敗だぜ。
 いい勝負をさせてもらった。
 オレも まだまだ修行をつまなくちゃな。

デューク
 あ、いや、
 私の方こそ、いい勝負をさせてもらった。
 きみとの戦いで、今までの私になあかった、
 あたらしいなにかを
 つかんだような気がする。

エイジ
また手合わせ たのむぜ。
そしたら、こんどはオレが勝つからさ!

デューク
 よろこんで!
 また いい勝負をしよう、エイジくん。
 見ていてくれたか、ヴァンクール。
 おまえの つがいの剣が、今の
 私のパートナーだ。
 今日からまた、あたらしい修行の
 はじまりとなるだろう。
 見まもっていてくれ、ヴァンクールよ。


敗北
エイジ
 強くなったな。
 だけど、オレは まだ負けないぜ!

デューク
 私に なにが たりないというのだ?
 力か? 技か? それとも?


vsガイア
試合前
ガイア
 よく ここまで勝ちあがってきた。
 私が最後にお相手しよう。

デューク
 あなたは、だれだ?
 その気のじゅうじつ、かなりのつわものと
 お見うけしたが。

ガイア
 闘神大武会優勝者のお相手をするのが
 しきたりでな。
 その力、ためさせてもらおうか。

デューク
 ふっ、しょうちした。
 騎士として、この勝負は
 うけねばなるまい。
 この戦いを あらたな修行の、
 第一歩とするために!


勝利A
デューク
 こ、これが私の力なのか?
 今までとはケタちがいの力が
 やどっているようだ。

ガイア
 なかなかの強さだ。
 だが、私のもとめる力は、
 そのようなものではない。
 やはり、あの男にならぶ者はおらぬのか?

デューク
 それはどういう意味だ?。

ガイア
 それこそが、闘神大武会の意味なのだ。
 ただ、すいきょうに、つわものどうしを
 戦わせていたわけではない。
 たとえ、あのお方に
 はむかうことになっても、
 闘神大武会は、私にとって
 なくては ならないものだったのだ。

デューク
 あなたの もとめる強さとは、なんだ?
 それに あの男とは、
 いったい だれなのだ?


勝利B
デューク
 私の勝ちのようだな。
 これ以上つづけつ必要もあるまい。

ガイア
 さすがは、この闘神大武会の優勝者。
 だが、おまえは まだ、
 闘神大武会の本当のすがたを
 知りえていない。

デューク
 なに?  それはいったい どういう意味だ?

ガイア
 あの者たちとの出会いは、
 出会った者の運命をくるわせる。。
 それは、闘神大武会に かかわった者には
 のがれられぬ運命。
 これで終わりではない。
 これからが おまえの、
 本当の戦いとなるのだ。


敗北
ガイア
 しょせんは、このていどか。

デューク
 みとめたくはないが、
 これが力のちがい、というものなのか?


vsショウ
試合前
デューク
 待たれよ!

ショウ
 私に、なにか?

デューク
 ある人物から、あなたのことを聞いて、
 会いたいと思っていた。
 あなたとの 出会いが、
 私の生き方そのものに、
 えいきょうを あたえるのだと。

ショウ
 私は、あなたの いわれるような
 人間ではない。

デューク
 ぶれいなのは しょうちしている。
 だがしかし、私と
 お手合わせねがえないだろうか?
 あなたとの出会いで、私は
 なにを えるのか、
 私は どうしても知りたいのだ。


勝利A
デューク
 なぜだ?
 なぜ本気で戦わぬ!

ショウ
 できることなら、
 むえきな 殺しはさけたい。
 今の私は、人の生命すら、
 たやすく斬りすててしまうだろう。

デューク
 これは殺し合いではない。勝負だ!

ショウ
 死とは生ける者にたいして、
 永遠につきまとう運命。
 その死というものが、
 なにを 意味するものなのか、
 まだ、私はその答えを見つけてはいない。

デューク
 わからぬ。
 あなたはなにを追いもとめているのだ?

ショウ
 私は、その答えをえるために
 旅をしている。
 その答えが、なにを意味するのかも
 わからずに。
 だが、しかし。
 あの、あかい瞳を持つ者の
 かたりかけてくることが、
 その答えで あるのかもしれない。
 あかい瞳のおくそこに、
 あるいは それは・・・。


勝利B
デューク
 あなたの持つ強さには、われわれの持てる
 強さとは
 ちがうものが
 やどっているようだ。、
 あなたはまだ、
 本当の力を見せてくれていない。
 いや、ただしくは、あなたから本当の力を
 ひき出させるだけのものが、
 私には なかったのだろう。

ショウ
 あなたは私を かいかぶりすぎている。
 私はあてのない旅を
 つづけているだけの人間だ。
 世すてびとと、さほどかわりはしない。

デューク
 あなたの瞳から
 はっせられる意思の強さは、
 私の知っている若者とよく似ている。
 私は今まで、その若者の強さをめざして
 修行を かさねてきた。
 だが、あなたからは
 私がいくら修行をつんでも、
 えられない なにかがあるように
 感じられる。
 あなたに会えてよかった。
 私は生まれてはじめて、
 自分自身のというものを
 こえてみたくなったのだから。
 私の あらたなる修行は、今、
 ここからはじまるのだ。


敗北
ショウ
 私に剣を ぬかせぬことだ。
 それは、ひとつの生命が ちることを
 意味している。

デューク
 生まれて はじめてのことだ。
 私が死をかくごしたのは。


vsクピードー
試合前
クピードー
 ほぉ、きさまが今回の
 闘神大武会優勝者か。

デューク
 あかい瞳。
 もしや あなたが?

クピードー
 目的をとげた きさまがなぜ、
 いまだに戦いつづけるのだ?
 これ以上の戦いは、きさま自身の運命をも
 左右することになる。

デューク
 あの旅人のかたった
 ことばの意味を知ることこそ、
 これからの人生にとって
 重要な意味を持つにちがいないからだ。
 そのためならば、
 私は自分のすべてを かけても
 かまいはしない!


勝利
クピードー
 きさまを見ていると
 うらやましく思えてくる。
 あの子にはない感情を、
 きさまは持っているのだからな。
 未来への きぼうというものを。

デューク
 人はつねに まえにむかって
 つき進んでいくものだ。
 それこそが、生きているあかしだろう。

クピードー
 きさまは まだ
 本当のかなしみを知らない。
 それでは、旅をつづけているあの男の
 もとめている
 生きるための強さがなんであるかを
 わかりはしないだろう。
 だが、きさまにとっては、
 今のままの方が しあわせだ。
 人はかなしみを知らずにいられるなら、
 知らぬままの方が、しあわせなのだよ。

デューク
 あなたのいう、かなしみはわからぬ。
 だが、私は人を うち負かすだけの
 力ではなく、
 人としての強さがなんであるかを
 知りたいのだ。
 その、あかい瞳のおくにやどるものを
 知るためにも、今ここに、
 あらたなる運命のはじまりに たいして
 たちむかうことを ちかうのだ!


敗北
クピードー
 ふっ おろかな。その ていどの力で、
 なにを もとめようというのだ。

デューク
 まだだ。
 あきらめからは、なにも生まれはしない!



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